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漢字、和文ロゴの作成方法

ひらがな、カタカナ、漢字などは画数が英語の何倍も多く、難易度が大変、高くなります。
また、画数だけでなく直線や曲線が交わるためロゴを形成していく上でのバランスを取ることが難しいです。
今回はそんな日本語のロゴを制作する方法を紹介します。

フォントの種類について

フォントの種類

日本語のフォントは大きく分けて明朝体とゴシック体です。
どちらを選ぶかによって大きくイメージが変わってきます。
また、難易度も異なります。

ゴシック体の特徴

縦の線、横の線ともに線の太さが均一でシンプルな形をしているところが特徴です。
マッキーで書いたような文字です。
明朝体と違ってウロコがない場合が多く「ハネ」「ハライ」もない場合が多いです。

ゴシック体のイメージ

明朝体に比べ単純な形をしていますので分かりやすく、明るいイメージです。

  • シンプル
  • 明るい
  • 読みやすい
  • 視認しやすい
ゴシック体のロゴどんな業種に向いている?

一概に分類するのは難しいですが、リーズナブルであったりするものが多いです。
かといって高級なものは全て明朝体かというとそうではありません。
ゴシック体もフォントの線を細くしたりすることでモダンな雰囲気が出てきますので普通に使用されます。
企業サイトなどは特にゴシック系が多いです。
「THE・ゴシック!」といった感じだと以下かなと思います。

  • 子供向け施設(保育園/幼稚園)
  • 主にファミリー向けのサービスを提供している事業者(クリニックや病院など)
  • イベント
  • スーパー

ただ、上記も高級ラインだと別です。
保育園、幼稚園は大学附属のところだと明朝体は結構多いです。
事業、サービスと狙う層(世帯・年収など)を定めてから、ゴシック体、明朝体のどちらに属するのかといったことを検討するのがいいかと思います。

明朝体の特徴

ゴシック体に比べてせんの太さがバラバラで「ウロコ」「ハネ」「ハライ」が多いです。
複雑な形をしているのでロゴ制作ではかなり難易度が高いです。
線の強弱によって動きがあるため「視認性に優れた」フォントと言われています。

明朝体のイメージ

高級なものであったり、伝統的なものによく使われます。
あとは、強弱の感じにしなやかさみたいなものを感じるので女性的なものや知的なものにも使われます。
webで使用する時はワンポイントで使用することが多いです。
逆に本文で明朝体を使うというのはほぼないです。
個人的には「読んでほしい」より「イメージを感じて欲しい」といった時に使います。

  • 高級感
  • 伝統的
  • 女性的
  • 知的
  • かたい(投資や銀行など)
明朝体のロゴどんな業種に向いている?

伝統的なもの信頼や真面目なイメージを出したい業種に向いています。

  • 旅館
  • 設計事務所
  • 教育機関
  • 士業(税理士、弁護士事務所など)
  • 投資機関(証券会社など

フォントの種類を決める

ロゴの制作を始める前に必ずベースとなるフォントを選んでいきます。
今回は明朝体にしました。

ベースのフォントを決める

色を薄くしてプリントアウト

今回はアナログでロゴのイメージを形成していくので色を薄くした状態でプリントアウトします。
デジタルで起こす場合はレイヤーにフォントを設置してレイヤーを透明度10%くらいまで薄くします。

色を薄くしてプリントアウト

アナログでロゴを形成する

プリントアウトした文字をベースにしながら手書きで形を描いて行きます。
ポイントは俯瞰でフォント全体を見て、左右、上下のバランスが取れているかを確認すること大事です。
また、アクセントや変化を加える際に、ある程度、法則性を持たせるとバランスを損なわず、整合性が取りやすいです。
今回は上下のラインの先端にラウンドをかけることにしました。

アナログでロゴを形成する

アナログでもデジタルでもいいですが手書きをおすすめします。
イラレでパスで起こしながらでもできなくはないですが直感的ではなくなるので難しいかなと思います。

スキャンして、パスを作成

アナログで描いたロゴをスキャンしてPCに取り込みトレースしていきます。アナログで描いたものなので線がブレていたりするので修正しながら描いていきます。

スキャンして、パスを作成

完成

パスを書き終わったら完成です。

完成

以上のような工程を経て、和文フォントの制作が完了します。
今回は法則性をもたせて先端にラウンドをかけただけですが、ラインなどを移動させるなどの作業を行う場合はすべてのバランスを調整しなければ行けなかったりと大変難しいです。
作業中はバランスの悪さなどに気付けないことも多いので、客観的に自分の作成しているロゴを見ることが大切だと思います。